OMOMUKI COMPASS BLOG

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【趣味の語学】9つの言語に触れたJINが思う語学学習に大切な3つのこと


こんにちは。OMOMUKI COMPASSの仁JINです。

 梅雨の影響で雨足が強い日が続いて、外に出る機会がほとんどなく自宅で過ごす時間が増えています。久しぶりに晴れ晴れとした空のもとで海外にでも旅行したいなと思うこの頃です。留学や海外奉仕活動で行った色んな国を懐かしむことも良くありますが、今回はその海外留学時に学んだ「語学」をテーマにしたいと思います。

海外生活や留学に付きものなのが語学の習得。私も語学にはたくさん苦労しましたがそのおかげもあり、海外滞在中には9つの言語に触れた経験があります。今回はその語学学習について思うことを綴ろうと思います。

 

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世界7000言語の中から出会った財産

日本生まれ日本育ちの私ですが、大学生時代は留学と海外奉仕活動をしていたこともあり、今までに9つの言語に触れるという異色の経験をしています。

その9言語は以下の通り。

英語、韓国語、スペイン語、中国語、マレー語、ヒンドゥー語、タガログ語カンボジア語タイ語

改めて書き出すと、こんなに言語をかじっていたのかと自分でも驚きます。ただこの中でも、まだ口に出してしゃべれる言語は5つくらいです。

世界には7000を超える言語があると言われていますが、そのうちのトップ30言語だけで地球の約50億人が会話しています。その中から新しい言語を一つでも覚えれば、それだけ大勢の人と繋がれるきっかけにもなります。おかげで私も大学生時代には人種、宗教、国などさまざまなバックグラウンドを持つ人たちと関わることができました。

今も海外の人たちとSNSを通して連絡を取り合ったり、アナザースカイと呼べる場所もできました。また、海外留学の体験を仕事の通訳業務や現地市場調査などにもいくらか活かせていることもあり、財産とも言うべき貴重な体験ができたと思っています。

 

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日本人はマルチリンガル言語学習のきっかけ

語学に取り組もうと思ったきっかけの一つとして、私が留学時に外国の友人がこんなことを言っていました。

「日本人ってすごいよね。3つの言葉を使い分けてるんでしょ?
日本語勉強したい私にはとてもハードルが高いよ。」

 友人の言う3つの言葉とは、日本語の漢字、ひらがな、カタカナのことです。言われてみると確かにそうだなと思いました。この時はひらがなで表現する、この単語はカタカナで書く、漢字の部首はこれなど、日本人は場合によって成り立ちが違う言葉を簡単に使い分けることができます。

外国の友人の思う日本語のイメージを聞いてからは、語学の壁をあまり感じなくなりました。日本語のような複雑な言葉を扱えるのだから、他の言語も覚えられるんじゃないかという小さな自信からか言語を学ぶスイッチが入ったようでした。

 

語学学習に大切な3つのポイント

小さなきっかけから貴重な経験をしてきましたが、留学中たくさんの言語に触れて思う、語学習得に大切なポイントを3つにまとめてご紹介します。

学習する「目的」を明確にする

語学を勉強したいと思う人にとって、一番重要だと思うのはその目的です。語学を勉強して、扱えるようになって何がしたいのかを明確にする必要があります。

例えば、就職、転職をする人ならば「私は某有名企業に入社するためにTOEIC○○○点を目指す!」や旅行を趣味にしている人であれば「旅行先のフランスを十分に楽しみたい」、知育を考える親などは「子供の将来のために語学の習い事をさせたい」などが挙げられます。

私自身も留学時に必要だった韓国語と英語は大学の授業を聞き取れるレベルまで勉強しましたが、スペイン語やマレー語、中国語は海外の友達や奉仕活動時に日常会話できるくらいの勉強で使っていました。

山登りをするのに、海に行く準備をする人はいないように、目的が違えば、その方法や準備の仕方を考えなければいけません。語学を趣味で楽しむ人は、業界用語や専門用語などを覚えなくとも、日常で会話できるレベルの学習をすれば十分です。一方で習い事、仕事に活かす語学であれば、その言語の基礎や必要な語彙力を鍛えるのが重要になるでしょう。

 

語学の「棚」を捉える

釣り用語に「棚(タナ)」という言葉があることをご存知でしょうか?

棚とは、主に沖釣りで使われる釣り用語です。マアジやマダイなど青物の魚が泳いでいる場所や層、深度のことを指します。この棚を見定めなければどんなに釣り糸を垂らしても餌のある場所と魚が泳いでいる場所が違うので魚が釣れる確率が格段に減ってしまいます。

語学もこの釣りで言う棚を捉えることは非常に大切です。語学を習得する時も棚と同じような語学上達の要となる層があります。

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英語学習で例えると、狙った棚にいる魚はbe動詞や主格、所有格などの関係代名詞、SVOなどの文法と言えるでしょう。語学においては言語ごとに文法や主語の使い方など全く違う変化をするので、この棚を狙うのが言語の感覚を掴むポイントです。

一方でastonish(びっくりさせる) 、fascinate(魅了する)、 deliberately(故意に)など日常では頻出しない難しい単語やcat(猫)やHello(こんにちは)のように日常で使われるけれど覚えやすい単語は狙った棚にはいない魚と言えます。

ただ語彙力が必要ないわけではありません。魚の種類をたくさん知ってどの棚に居るかを知っていれば、釣り糸を垂らす加減も身につきます。同じように語学の棚にある種類の違う単語を覚えておくことは、語学のセンスを磨く助けになります。

 

語学力を高める過程を「楽しむ」

語学を習得する際はその過程を楽しむことが大事です。イギリスのケンブリッジ大学の語学力レベルとその学習時間に関する発表によると、準上級者レベル(緊張せずに母語話者とやり取りが流暢かつ自然にできる)の必要学習時間は約500〜600時間で、母語話者と遜色のない熟練者レベル(自然に流暢かつ正確に自己表現ができ、非常に複雑な状況でも細かい意味の違いを表現できる)の必要学習時間は約1000〜1200時間と言われています。

提示されている通り語学力を高めるには、ある程度の時間と学習量が必要になります。目的や目標のために努力することも大切なのですが、この学習時間にあたる過程を楽しめないと途中で断念したり、投げ出してしまう可能性もあります。

私自身も中学生の時は英語や国語が大の苦手でした。正直なところ赤点ギリギリも何度となく出したこともあり、その経験から語学や文学は苦手意識や難しくて辛いものという印象がとても大きかったです。それでも留学時からは、心機一転して目的や目標を持ち、語学力を高めることを純粋に楽しむことができたからこそ生きた言語を学べれたと思っています。

 

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物理学者アルベルト・アインシュタインは「生きるということは刺激的なことであり、それは楽しみである」と名言を残しました。

語学も趣味も生活の中の楽しみになるよう過ごしたいですね。

 

ではこの辺で。

 

「あなたのセカイに、趣味のミライを。」