【コーヒーの豆知識】コーヒー愛好家が3週間カフェイン離脱を体験してみた。
こんにちは。OMOMUKI COMPASSの仁JINです。
梅雨で雨が降ったり、日差しが強くなったり天気が定まらない日が続いていますね。体調に気をつけて過ごしたいと思います。
今回の趣味のテーマはコーヒーですが、コーヒー好きの方には少し気が重くなる内容かもしれません。
その内容は「カフェイン離脱」。カフェインが体調に及ぼす良い影響もある反面、依存してしまった時の症状もあります。1日に数杯飲んでいたコーヒー愛好家のJINが身を持って体験したカフェイン離脱についてまとめようと思います。
身体に対するカフェインの効果
そもそもコーヒーに入っているカフェインはどんな効果があるのか気になる人もいると思います。
カフェインの主な効能は、
■眠気覚ましなどの興奮作用
■尿の排出を促す利尿作用
などがよく知られています。
その他にも「自律神経の働きを高める」 「集中力を高め作業能力を向上させる」などの効果があると言われています。
コーヒーの他にもカフェインはお茶やココアに含まれていたり、疲労回復に利用するため医薬品にも使用されています。
カフェインを含む飲食物
また、コーヒーには美容や健康に関連のあるポリフェノールも含まれており、身体にメリットのある趣向品と言えます。過去にコーヒーの効能についてまとめた記事はこちら↓
omomuki-compass.hatenablog.com
ただ、カフェインは身体に良い影響があるものの、過剰に摂取してしまうと依存症を引き起こしてしまいます。
カフェインのメカニズムを少し専門的に説明すると、人は脳内のアデノシン受容体という箇所にアデノシンという物質が結合することで体が疲れたと感じるのですが、カフェインはこの受容体に結合してアデノシンが結合するのを邪魔します。これによって人は疲労を感じにくくなるという仕組みです。
つまり、身体が疲労しているという「ブレーキ」を効かないようにするので眠気が無くなったり、作業効率を上げるような効果を感じるわけです。
なので日常的にカフェインを摂取すると、身体がその量に慣れてその効き目が薄くなっていき、さらにカフェインの摂取量を増やさないと効き目を感じなくなるというサイクルになってしまいます。
カフェイン離脱とは
日常的にコーヒーなどを飲んでいてカフェインに耐性ができた人が、その慣れてしまった体質をもとに戻す方法がカフェイン離脱です。
カフェイン離脱をすることで、効きづらかったカフェインの覚醒作用が元に戻ったり、日々の生活で感じるイライラが減る、睡眠の質が向上するなどの体質改善が見込めます。
ただしこのカフェイン離脱の特徴は良いことだけではありません。長期の間毎日カフェインを使用していた人が突然、カフェインの使用をやめたり、その使用量を減らした時に現れる不快な症状(離脱症状)があります。
カフェイン離脱の主な症状
個人差はありますが、よく起こる症状は以下の通りです。
脈打つような激しい頭痛
激しい疲労感・眠気
吐き気
集中力低下
不快気分・抗うつ気分
この症状はカフェイン摂取量を中断または減らして24時間以内によく起こると言われています。
中でも頭痛はカフェイン中断者の約50%が起こる症状で「これまで経験した頭痛の中で一番ひどい頭痛」と表現する人もいます。私もそれくらい激しい頭痛を経験しました。この他にも風邪の症状に似た節々の痛みなどを感じる人もいます。
タイミングに注意 、離脱にかかる期間
またカフェイン離脱を行うタイミングに注意が必要です。個人差はありますが基本的に離脱症状は2〜3週間続きます。そのうち、上記で説明した症状が著しく出るのが開始から2〜3日目と言われています。なので、体質改善のためにカフェイン断ちを試したいと思った方は開始を「金曜日」にするのをおすすめします。
その理由は、ひどく症状が出る2、3日目を週末に重ねることで、体に起こる異変が家事や仕事などの支障にならないようにするためです。
JINのカフェイン離脱実体験
ここからは私自身がカフェイン離脱をしていた期間の実体験を時系列で紹介します。
元々はオフィスでも家でもコーヒーを飲んでいて、頻度は日に2〜3杯くらいです。症状には個人差がありますがカフェイン離脱を考えておられる方は参考にしてください。
1日目 主な変化なし
朝、毎朝淹れるコーヒーを飲まず、午後も飲まずで過ごした日です。この日は金曜日で仕事もありましたが、いつも通りの体調で過ごしていました。
2日目 突然の眠気と激しい頭痛、吐き気
2日目土曜日の午前中は外出する用があり、車での移動中に助手席で突然睡魔に襲われました。電車や車などの移動中はほとんど寝ることがない私にとって、こんなに眠気が来るのはおかしいなくらいに思っていました。
しかし午後になっても眠気は引かず、ズキズキと頭を締め付けられるような頭痛が少しずつ起こり始め、同時に吐き気も感じました。この時はまだ立って動けるくらいの余裕はありました。
帰宅してからはさらに症状が悪化。立っていられないほどの頭痛と強い吐き気が襲いました。その後は食事もほどほどに寝込んでいましたが、寝ている間も頭痛は続き夜中に何度か起きてしまうこともありました。
症状の程度には個人差がありますが、私には離脱期間の中でこの日が一番つらい日でした。
3~7日目 継続的な頭痛と倦怠感
吐き気は徐々に引いたものの激しい頭痛が続きました。平日在宅ワーク中も仕事に集中できず、1時間に一回の頻度で軽い休みをとりながら業務をしていました。身体が重く、うまく力が入らない感じがして、自分の体ではないような感覚でした。
さらに、突然カフェイン断ちをしたせいかコーヒーが飲みたい衝動に駆られることが何度かありました。体がカフェインを欲してるんだなと我に帰り、代わりに水を飲んでその気持ちをやり過ごしていました。
8〜14日目 時々の眠気と甘い物が食べたくなる
2週目に入ってからは疲労感などはなくなり、体がだいぶ楽になりましたが時々眠たいなと感じたり、軽い頭痛が続いていました。
また、この期間気になったのは、無性に甘い物が食べたくなったことです。カフェインには甘味の欲を抑える効果もあるそうで、カフェイン離脱の期間中にその抑える効果がなくなって甘いものが欲しくなる人もいます。
私もその症状が出たようですが、甘いものも極力控えてナッツ類を食べて気を紛らわしていました。
15〜21日目 症状が気にならない程度に
3週目になると、ほとんどの症状が消えて比較的楽に過ごすことができました。今まで毎朝毎夕コーヒーを飲んでいたのが遠い昔に感じるくらいでしたが、体調も普段と変わらずに過ごせました。
またカフェイン離脱をしてから感じた良いことは寝付きが非常に良くなったことです。コーヒーを毎日2〜3杯飲んでいた時期は、布団に入っても寝付けない日が多く、1〜2時間寝付けないこともありました。
それがカフェイン離脱を始めて数週間後には寝付きがよくなり、ぐっすり休める日が自身で実感できるほど増えたのはとても嬉しかったです。
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カフェイン離脱をしてからしばらく過ぎましたが、以前のように毎日コーヒーを飲むことはなくなりました。ですがいざという時や月に何度かは身体と相談しながら飲んでいます。
読書のお供にいつもコーヒーだった私にはとてもつらい経験でしたが、趣向品であるコーヒーが好きだからこそ、今後も上手に付き合っていきたいと思います。
ではこの辺で。
「あなたのセカイに、趣味のミライを。」